02. パラソル・パラスター - 恋色マスタースパーク
Vo.fuyuhito

ケサの空は　先のミエナイ空
テンキヨホウ　見通しはサイアク

進む　針は　マチアワセの時間
ヤマナイ雨　窓越しに見つめて


今日くらいキミも来ないよね
時報と　ため息に混ぜて

モノクロラジオに合わせて
イイワケ　黒い猫がナク


マホウを知ってたあの頃に戻れたら
キミの元まで今スグに飛んでいけたのかな

土砂降りのセカイ　照らすヒカリが欲しい
そんなこと思いながら　キミへの言葉を探して




空は未だ　何もミエナイママ
テンキヨホウ　信じるのはやめた

頭の中　響く　メトロノーム
渦巻いてる　オシマイノオシラセ


マホウを持ってたあの頃に戻れば
キミの元まで真っスグに飛んでいけるのかな

ふいに届いた　シロクロビンセンで
弾け飛んだ針が胸に突き刺さるのを感じて


走り出してた　約束のアノ場所へ
いつの間にか晴れた空に虹がかかっていた

泥だらけでもキミに伝えたいんだ！

雨上がりにマホウかけてキミにヒカリを放つよ

03. nirvana - 東方妖々夢〜Ancient Temple
Vo.pyn

光、囀り、静かに偏る空の色

冷たい水面に顔を映し
鳴らす金錫、玉砂利踏み付けて歩いた

儚い、咲かない蕾を見上げて


有象無象の無形の容ある真実
切れない容は知らないけど

揺らぐ理、偽りの濁流の中で
わたしが生きていることは本当


　此方に立つわたしと
　彼方に立つわたしがいて

　手を振って、拒んでゆく

　わたしの中には迷いは何一つないけど
　そっと拒絶されてゆく

　生きている限り。


ずっと、ずっと、温かな白に包まれて

強く伸ばす指さえ掴めずに
だけど、全て、一つの言葉に括るなら


それがきっとわたしの使命だ、と。

生きている限り。




翳り、傾き、半分だけの月が覗く

素足は流れる水に触れて


果てる、果てない、果てのない
果ての場所に連ね

時間も季節も那由他の先へ


「不変でいて」
　なんて言われてしまうけれど

　ゆるやかに進んでゆく

　境界の先のわたしもわたしであるのなら
　時間は時間であるだけ

　生きてる限り。


ずっと、ずっと、小さな小さな手を振った

遠い過去の交わり合う記憶
だけど、いつか、全てが彼方へ行くのなら


いつか会える、生きてゆくのならば。

04. liber - ヴワル魔法図書館
Vo.Aomaya

誰に会うかも分からない
どこに行くかも分からない

本を閉じて歩きだす
三歩進んで休憩

白い紙に黒いペン
こぼした紅茶は赤い

立ち上がろうとよろけて、転ぶ


誰がいるかも分からない
どこに着くかも分からない

焦る顔は青白い
足がもつれて倒れる


泣きながら袖を掴む
伝えたい言葉は何？

ページめくるような声


「置いてかないで……」


この場所に流れてる時間は透明でしょう？
辿り着くその日まで　隣にいるから




どんな本かも忘れた
隠した場所も忘れた

細い隙間が気になる
代わりの嘘を詰め込む


白紙の束じゃ埋まらない
意地悪をしてごめんね

背中から優しい声


「ここにあるでしょ？」


ゆるやかに映りゆく世界は万華鏡で
二度と同じ色には出会えないけれど――




この場所に流れてる時間は永久じゃなくて
けれど充分なほど色はあるでしょう

何度でもやり直そう　二人で歩いてゆこう
辿り着くその日には　隣にいるから

05. world's end - フォールオブフォール〜秋めく滝
Vo.平茸

嗚呼　いつの間にか
ねえ　その世界は何処へ

嗚呼　暗い穴へ
そう　声を上げて叫ぶだけ

永遠とは何かを知って
見えないものを追いかける

鏡の前　立ち尽くしても
もう何もかもが見えなくて


Following to lost world.

誰が求めたわけでも望んだわけでもなく

不条理の中で誰にも逢えず

世界は終わる




嗚呼　物語は
もう　灰色に消えてく

嗚呼　土の穴に
ああ　雨水が滴るだけ

幻想とは果てのないこと
一人遊びを繰り返す

この場所にも水を与えて
全てを流し尽くすような……


Grin like a lost world.

扉は閉まりあの子は耳を裂くように泣く

埋まらぬ前にただもう一度

信じて　落ちて




時を刻む音を嫌って

冷たい場所へ投げ捨てた


眠れぬまま夜を越えても

どこにもないと知るのなら




Following to lost world.

誰を求めるわけでも望めるわけでもなく

不条理の中を彷徨い歩く　それならできる？


Grin like a lost world.

手を掴むなら　今すぐ掻き抱くように引いて

夜が始まり朝を迎えた　世界の外へ……

06. god bless - ラストリモート
Vo.pyn

茜染まる坂で「またね」と手を振った

また、なんてないんだよ

それは　夢の中で


冷たい風と信号渡る
最後の帰り道

脱ぎ捨てた殻　千切れた鎖
引き擦り歩いてた


風を知りたい　お願いカミサマ
わたしを今すぐ連れ出して

吹き抜ける現在　後ろに流れて
見えなくなるまで泣いた




いつも褒められてた　できると思ってた

なのに、見失ってた

それは　幻想の果てで


温かいのに優しくないね
最後の切り札も

壊された壁　届かない足
涙が溢れてくる


風を知りたい　教えてカミサマ
わたしは今すぐ飛びたいの

吹き荒れる嘘　言葉の濁流も
全部気にしなくていい？


風を知れたら　お願いカミサマ
わたしと一緒に飛んでほしい

真昼間の星　届くと信じて

あの日の風を追い越す

07. apple amp - 少女綺想曲〜Dream Battle
Vo.Aomaya

あたし　キミ　色違い　いつだって　すれ違い

イヤホンの片方はキミのため　空けておくの


アンテナを拡げて　些細な音まで集めたら
甘い歌に変えていく

スピーカー　拾って　流して　言葉を
届かないコノ音　大きくする


適当な相槌も　怒らずにいてあげる
気付いたら手を振って　逢いにきて

お揃いのサイリウム灯したら始まるわ
飛んでゆけ　この想い　キミのところまで

足音が聞こえても聞こえないふりをして
おてんばなキミのこと待つつもり　この夜も


フクザツな迷宮　いつまでも抜けられない

イヤホンの片方はキミのため　空けておくよ




左手を　翳し　押し当てた　心に
少しだけ顔を出す儚さと

満月に溜め息を隠し続けて
簡単に「好き」と言えなくなってく


抱き締めて　今すぐに　背伸びして　捕まえて
星空へふわふわと浮かんでいく

あたし　キミ　色違い　いつもより　すれ違い

喧嘩して仲直るまでの秒数で
刻みだす足音に　揺れていく恋模様


幸せはリンゴ色した箱に詰まってる


あたし　キミ　色違い　いつだって　すれ違い

イヤホンの片方はキミのため　空けておくよ

08. veilchen chains - ネクロファンタジア
Vo.平茸

降り続く　塵の舞う世界
鳴り止まぬ針の音が幻想告げる

螺旋から　伸びてゆく世界
ねじ巻きの扉開け　階段を上ってゆく


降り積もる　幾年の日々は
誰からも忘れられ　境界越えて

遥か先　階段は続く
その果てに広がるは　星と月の世界


嗚呼　巻き戻る時針は
閉じ込めた想い　開け放つ

大切な思い出に　少しだけ似ていた


目を開けて　世界の果てから始まる一つの物語
手を伸ばし　響く鐘の音　祝福なのでしょう

刻む音　寄り添うわたしの鼓動と等しく噛み合わせ
永い時　伝える姿で　あなたはそこにいた……




嗚呼　共鳴は無数の小さな疵から響きだす

隠し合う必要も　言葉もなくていい


目を閉じて　全てが一つに行き着く無限の物語
この場所で紡ぎ始めた　新たなあなたの幻想


歯車は廻り続けゆく　光は振り子の揺れるまま
ゆるやかに　繋がる世界で　わたしはここにいる……

09.箱庭 - 亡き王女の為のセプテット
Vo.fuyuhito

紅い月昇る　眠らない街に訪れた
また今日も　独りきりの夜

見上げた街灯　群がる虫たち
燻らせた紫煙から逃れるように舞う


はしたなく気高いまま爪を立て続けていた
見失いそうになりながらプライド誓っていた

身を冷やす夜風の中で刃は空を切り
浮付いた殺伐の中で涙を堪えていた


闇夜に生きる　わたしの胸に
折れた十字架　刺さるような気がした

抱えた荷物　手放すのなら

悪魔のように　振舞うしかないから　今は




電光表示の　無機質な調べ
窓から眺める紅い点滅に

今は簡単に　興味をなくせる
すれ違い忘れてゆく　雑踏に紛れて


空を区切る無粋な線すら壊せずにいた
鍵をかけて　音に怯えて　光を恐れていた

冷たい部屋に押し寄せるのは悪意の波で
打ち付ける雨　止まないままの窓を見つめていた


黒い翼を折られぬように　不夜の城から
流れ出す旋律を掬い上げては口ずさんでいた

泣かないように　この冷たい身体を　抱いて




眠らぬ夜を幾度と越えて何を迎えた？
交差してゆく時を従え　わたしは歌えた？

眠れぬ夜は夜毎求めた　世界の淵へ
たとえこの身が灰になろうと手を伸ばさないでいた


闇夜に生きる　わたしは生きる
無限の牙城　　積み上げては崩して

だからお願い　　どうかその手で
泣かないように　この無様な身体を


優しい指で殻を壊して
わたしに続くその居場所を塞いで


抱えた荷物　手放さぬよう

悪魔のように　振舞うしかないから　今は……